秋分の日

2015/09/23(2024/01/17加筆修正)

 今日は秋分の日ですね。秋の彼岸の中日でもあります。
 昔,死んだ曾祖母が「暑さ寒さも彼岸まで」とよく言っていたのを思い出します。確かに近ごろは朝夕の気温が下がって肌寒いかもしれませんね。
(と思ったら2024年は暑さがぶり返しましたね。これも温暖化の影響でしょうか。9年でだいぶ気候が変わったような気もします。)
 それにしても、温暖化が叫ばれる近年でも彼岸花はちゃんと彼岸の頃に咲きますね。(2024年でも彼岸花は彼岸に咲きました。)彼岸花は咲く時期を気温では無く、日長で感じ取っているのでしょうか。

 さて、秋分ってなんなんでしょうね。
 秋分とは二十四節気の一つで、「秋の彼岸の中日、昼夜がほぼ等しくなる」という意味です。(cf.国立天文台暦計算室
 ちなみに今日の静岡の日の出は5:34、日の入りは17:43だったようです。計算してみると、昼の時間は12時間9分……。
等しくないやん!
 一見つじつまが合っていないように見えますけど、この絡繰りは太陽のどこを基準にしているかがポイントだそうです。
 秋分の方は、太陽の中心が地平線から出てきてから地平線に沈むまでを昼としているらしいです。
 一方、日の出は地平線から太陽が少しでも出た時点、日の入りは地平線の下に完全に太陽が沈んだ時点とのことです。
 つまり、太陽1個分移動する時間だけ昼が長くなるっていうことらしいです。
 ということは、太陽1個分動くのに9分かかるということかな?
 ちょっと計算してみましょうか。太陽が180°移動するのに12時間=720分かかるとして、太陽の視直径は0.53°らしいから、180°:0.53°=720分:x分。x=2.12……2分ちょいやん! 何その9分……。

 気を取り直して、秋分の日は現在は昼の時間の長さではなく、太陽と地球の位置関係を元に決められていて、春分点(黄道と天の赤道の交点その1)から180°を太陽が通過する瞬間を含む日になるそうです。
 ちなみに、90°を通過する日が夏至、270°を通過する日が冬至だそうな。
 旧暦(天保暦)では秋分を含む月を八月と定めているので、古い日本人の感覚だと八月って確かに秋なんですね。「朝顔」が秋の季語な訳だ。
 旧暦八月十五日には中秋の名月、つまりお月見があります。今年(2015年)は次の日曜になるみたいですね。
 週末には団子こねこねしようかな。